Live Cafe Rooster

地階から胃薬

皆様、「地階から胃薬」をクリックしていただきありがとうございます。
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

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ジャズの歴史。

2006年4月1日(土)

何事も始まりがあるもの。ジャズはどのようにして始まり発展してきたのか?
ざざっと紹介してみましょう。
ジャズは誕生して約100年。アメリカのニューオリンズでその産声を上げました(2005年、とても残念なことにハリケーンの被害で壊滅状態になってしまいました)。
ニューオリンズは港町でアフリカからは多くの黒人が連れてこられ、彼らはブルースの元となる労働歌を口ずさんでおりました。
また、ニューオリンズはフランスの植民地であったことからヨーロッパのクラシカルな音楽が持ち込まれていたのです。そういう特殊な都市であったのが音楽にも大きな影響を与えることになりました。
ニューオリンズは港町。港町と言えば繁華街。カフェなんかもあったわけです。
ところが当事、有線放送でBGMを流すなんてことはおろか、ステレオもありません。生で演奏するしかないのです。
そこで楽器を持っている人に何がしかの演奏をしてもらっていたわけです。
「おや、あっちのお店ではなんか音楽聴こえるぞ」となればお客さんは気になって音楽が鳴っている方のお店に吸い込まれていきます。
それを見ていた別のカフェのオーナーは「うーむ、うちの店でも生演奏しなければあっちの店に負けてしまうぞ」と思うわけです。
こうなってくると今度は「楽器を持てば仕事にありつけるぞ」という人たちが続々と増えていくわけです。それらの演奏がだんだん形になってきてジャズらしきものが誕生することになったのです。
皆さんもデキシーランド・ジャズって言葉をどこかで耳にしたことがあると思います。それが最初のジャズと言われているのです。
こうして1920年頃、元祖ジャズの形が出来上がると今度はミシシッピー川を北上したところにある大都市、「シカゴへ行けばもっとおいしい仕事があるぞ」との噂が広まり、腕の良いミュージシャンが流れていったのです。
ルイ・アームストロングもそのひとりでした。
この頃はなんと禁酒法の時代でしたが返ってジャズを発展させる要因となりました。
カポネのクラブでは夜な夜なジャズの演奏などが行われ、エンターテイメント制をも求められるようになっていくのです。言わばショービジネスであります。
さらにニューヨークでもジャズは徐々に人気を博し、1930年中頃になるとスイングジャズと呼ばれる、はずむようなリズムのジャズが誕生。社交ダンスにうってつけなそれはダンスホールなどで大流行でありました。
そして1940年代になると今度は「ダンスミュージックじゃなく、芸術として聴いて欲しい」というビバップとよばれる小編成のジャズが生まれます。
こうなると、いよいよジャズは面白くなってまいります。次々に創造性豊かなジャズがどんどん出てくるようになりました。モダン・ジャズ、クール・ジャズ、ウエストコースト・ジャズ…。誰も考えつかなかったことを音楽的にやろうという発想がジャズをどんどん進化させていったのです。
1960年代になると、ついに「ジャズの概念に拘束などされないぞ」というパンクな発想がフリージャズを生みます。
さらに1970年代になるとエレクトリックなロックと融合したフュージョンが出現したのであります。
これらがあって最近のクラブジャズという若者文化にもつながってくるのですが、昔ながらのすべてのスタイルのジャズが今なお愛され続けているのですから、その魅力といったら物凄いものなのであります。聴けば聴くほど面白くなりますよ。解説本なんかと照らし合わせて聴くと面白いので、これからジャズを聴いてみたいという方はわかりやすそうな解説本を選んでみるのがおすすめです。

フルートとギターの夕べ。

2006年4月5日(水)

というライブが金曜日にあります。
これ、見ごたえたっぷりなのでぜひお越しいただきたいのであります。
私が言うのですから間違いありません。
よろしく哀愁!

初心者大歓迎。

2006年4月8日(土)

先日ちょっと気になる話を聞いてしまいました。
「コンサートに行く方は多いけれども、コンサートに行く人ほどライブハウスには行かない」らしいのであります。
その理由はなんと「ライブハウスは怖い!」だからだそうです。
まあ、たしかにロックのライブハウスならばそういうこともあるかもしれませんが、ジャズ系に限っては怖いということはあり得ないと思うのであります。
おそらく、食わず嫌いのようなものなのではないでしょうか?
あるとすればジャズ系のお店は怖いというよりも敷居が高い雰囲気がするお店があるかもしれません。
しかし、そんなに敷居が高いお店は存在しているでしょうか?
銀座?
んー、これは人によるかもですなあ。
荻窪?
敷居なんか高くしたらお客さんなんか来ませんです。
で、銀座と荻窪と同じミュージシャンが演奏していたらどーなりますかねー。
ルースターはジャズもブルースもファンクもR&Bもアコースティックな音楽もやってますが、敷居は一番低いところまで下げてます。
出演者を知らないでお越しになる方も多数であります。
ゆえに、どーかひとつ試しに知らない出演者のライブに来て見てくださいませ。
目からうろこを落としまくるでありましょう。
閉店後いつもルースターの床はうろこだらけです(うわー気持ちわるー)。
ぜひぜひ、よろしくお願いします。

バンドしたいおやじにおすすめな本登場す。

2006年4月9日(日)

昨今はおやじバンドブーム。おやじバンドというとベンチャーズやビートルズなどのコピーバンドを思い浮かべがちですが、現在のおやじ世代はもう少し低年齢化世代も含まれてきております。
「高校時代にはバンドはやったけれどももうやれないかなあ」とお悩みの皆様にぜひ読んでいただきたいのであります。
その本のタイトルは「OYABAN おやじバンドやろうぜ」。
「楽器をやろうにも仲間がいないしなあ」という方々へのアドバイスや実際に行動を起こした方々の紹介などおやじをやる気にさせてくれる本であります。
刊行は5月ですが、ポット出版のサイトで現在予約を受付中であります。

http://www.pot.co.jp/pub_list/pub_book/ISBN4-939015-89-0.html

これ予約激簡単です。
この中にセッションについてのコーナーがあり、ノースサイドでのブルースセッションリーダーである白庄司孝さんのインタビューはもちろん、セッションに参加されているみなさんの紹介まで掲載されています。
私め、のインタビューも別ページに掲載されています。
で、素晴らしいことに出版社の方もなんとご自身で初のおやじバンドを実践されたのです。なんと昨日、ノースサイドで初ライブをしたのでありました。
本を出すだけではなくしっかり自分でも体験してみる姿勢はさすがであります。

さあ、皆様、ぜひご予約をー。

小顔の小泉今日子がブルースを歌う!

2006年4月14日(金)

ニュースで読んだが、小泉今日子がブルースを歌うらしい。
といっても、これサントリー「DAKARA」の新CM。
「よからぬブルース小泉今日子」編が18日から放送されるらしいのだ。
まだ聴いてはいないが、本当にブルースなのか?
そもそもブルースという解釈にはいろいろあるので、まさかマディなどのブルースを歌うわけではなかろう。
しかーし、なんでもいいからブルースという言葉が露出して欲しい。
そうでもしなければブルースなんて誰も興味を示してはくれないのだから。
日本全国のテレビを通じてブルースが流れればいいのだ。
それでブルースってどういうのだろう? という人が現われてくれればそれでいい。
つまりきっかけはフジテレビか?

明日はレイ・チャールズそっくりさんだ。

2006年4月14日(金)

4月15日(土)は岩手県の実力派シンガー、タマ・チャールズが登場するのであります。今は亡き、レイ・チャールズ。しかし、その歌、動き、容姿までもがタマ・チャールズが再現する。
めったにライブは見られません。絶対来ましょう。

さてジャズジャズブラジルブラジルブルース!

2006年4月17日(月)

昨日の愛しの関西人まつりは笑わせてもらいました。
きっかけは私がドラムの井上尚彦さんに「関西人集めて全員で笑わすライブしない?」って言ったのがきっかけだったのですが、これが見事に的中!
一回で終わる可能性があったライブが昨日でもう10回目となってしまったのです。
しかも、メンバー全員で関西にツアーし「愛しの関西人凱旋ツアー」なるものまで実現してしまったほど。まだ見てない方は必見ですよ。次回は7月4日です。

さて、4月も後半戦へ突入します。しかーし、濃いですよー。素晴らしいライブがどんどん続きます。まじでルースターへお越しくださいませね。明日の赤坂由香利さんの歌声はボーカルものを聴きたいと思っている方でまだ聴いてないという方は絶対聴きましょう。
あさってのビブラホンジャズもどーしても聴きましょう。それから明々後日のブラジル音楽もど最高です。で、金曜日の前田優子さん、この方はまじですごいっすから絶対聴きましょう。土曜日はわー、宮之上貴昭スーパーギターだー。ジャズギターを志している方は聴いてはなりません。もうギター弾く気がなくなりますよ。それくらい凄い。で、日曜日のSHAMEはこれ、ブルースバンドですが、こんなに笑わせるブルースバンドはそうはいません。しかも演奏は超最高ですよもー。
というわけで一週間毎晩来て下さい。絶対に損しません。

ショーン・コネリーが俳優を引退!

2006年4月18日(火)

するそうだ。
そういえば、荷物を持ち上げるときに
「よっこいしょ」と言ってしまうが、
これをある日本語が堪能な外人さんに言うかどうか聞いたところ「言う」のだそうだ。
では「よっこいしょういち」は言うのか? という問いには
さすがに言わないということだった。
外人だけにもしやと思い、
「よっこい・しょーんこねりー」と言うのかもと念のために聞いてみた。
残念ながらやっぱり言わないのだそうだ。

当然かもしれない。

ジャズを聴こう。ブルースも聴こう!

2006年4月23日(日)

スイングジャーナルって雑誌があります。
これ毎年5月号はジャズミュージシャンの読者人気投票の結果が掲載されているのであります。
たとえばピアノならピアノ、ギターならギターでベスト20まで発表されるのです。
毎年楽しみに見ているのですが、今年は例年に比べてちょっと変動があったような気がします。
最近の若手女性ジャズミュージシャンの人気がすごく、男性人も若手イケ面ミュージシャンがけっこう人気。
しかしながら、日本ジャズ界はけっして盛り上がっているとは言えない気がします。
そうなのです。まだまだライブシーンは一極集中。ジャズシーン全体には飛び火してはいないのです。
そういえば最近、日本は景気がいいと発表されているらしいけれども、まったくそんな実感はないのですが、みなさんはどーなのでしょう?
ジャズは当然ながらリスナーの立場で考えると余暇をどう過ごすかの中の選択肢のひとつ。
日本の景気の上昇と共に若手イケ面のジャズミュージシャンたちにどんどんお茶の間に登場してもらってジャズ界の底上げを
してもらえたらうれしいなとはジャズクラブオーナー一同思っていることでしょう。
ン? ブルース?
ジャズに比べたらまったく知られていないですよね。
なにしろブルースやってるお店なんてあんまりないですもの。
こちらとしては首を長くして皆様のお越しをお待ちしているのでありますが、どうやって日本中に知らしめたものか…。
おーい、みんなあ! 俺は毎日みんなを待ってるぜー!