Live Cafe Rooster

地階から胃薬

皆様、「地階から胃薬」をクリックしていただきありがとうございます。
このコーナーはルースター総支配人による不定期更新のコラムです。
ルースターの事、総支配人の事、出演者の事、お客様の事をはじめ、ルースターにまつわるいろんな事柄をご紹介しております。
お茶でも飲みながらゆっくりとご覧くださいませ。

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ロッキー6はネバーギブアップ。

2007年5月3日(木)

シルベスタ・スタローンはもう60歳。
「知らぬ間にずいぶん齢をとっていたのだなあ」と思うも、ロッキー1で少年だった自分が今年で45歳になる。
「時の経つのは早いものなのだ」と改めて痛感してみたりする。
「60歳にしてボクシング映画なんて大丈夫なのか」と心配していたのだが、逆に大感動させられてしまった。

この映画はアメリカンドリームは若い人たちにだけ与えられるものではなく、何歳になっても挑戦できるし、むしろすべきであると教えてくれる。

齢を取ったのはなにもスタローンばかりではない。
私が少年時代に聴いていたミュージシャンなども続々還暦を迎えていたりするのでる。

ミュージシャンはしばらくテレビやラジオに出なくなったり、ヒットを出さなくなったりするともうすっかり「あの人は今?」扱いされてしまうが、実際はずっと活動を続けている人が多い。
ルースターに出演しているミュージシャンにもそんな扱いをされていた人もいるが、私としてはそれについては以下のように考えている。
デビューしたてでステージングの仕方もよくわからないうちに大ヒットを飛ばしていた頃と30年、見知らぬお客様まで楽しませるべくライブを続けてきた現在とどちらが説得力のあるステージをしているだろうかと。
流行に敏感なのはいいことだと思うけれども本当に音楽を楽しませてくれるのは多くの場合、デビューしたての若者よりもベテラン勢の方に分があるはずだ。
なのに音楽業界は若者を中心にCDを出すのだ。
ぜひともルースターでベテランの味を感じて欲しいと思う(のであります)。
と、書いてしまうあたり自分自身が高年齢化してしまったということかもしれない。
しかし、私は思う。
きっとこれからは大人が普通にライブハウスに行ける様な店が増えるはずだ。
ミュージシャンに定年は無い。
つまり、誰もがロッキーでいられるのだ。

うーむ。取りとめもないことを書いてしまった。

回転寿司は未知との遭遇。

2007年5月10日(木)

女性、特におば様方などはひとりで外食する機会は少ないものです。
なかでも吉野家や立ち食いそばなどにはおば様がひとりでいらっしゃるところはあまり見かけることはありません。
男性ならひとりで入ることに何の抵抗も無いそうしたお店でもおば様にとってはものすごく未知な場所であるのです。

さて、私は毎週、英会話教室に通っているのですが、それは平日の昼間ということもあり、クラスメイトはおば様方が中心です。
実はこの英会話教室でとてつもない大爆笑ネタを得て参りましたので、ぜひ皆様にご報告したく書いてみようと思った次第であります。

それはそのおば様が初めて回転寿司屋さんに行ったときのことでした。
世の中、回転寿司屋さんだらけでもそのおば様にとっては、やはり非常に未知なお店であったのです。

緊張の面持ちで回転寿司屋さんに入ってみたのですが、お昼時を過ぎていたためか、店内にお客さんはおりませんでした。
それも影響したのか、その時お寿司は一皿も回ってはいなかったのです。
その事件はこの状況であったため発生したのです。

さて、おば様が席に着くと板前さんは「いらっしぇーい」と、お寿司を握り始め、おば様の前のレーンにさっと置いたのでありました。

「ああ、こうして目の前にお皿をおいてくれるのだな」。
おば様はそう理解し、そのお皿を取ったのです。

しばらくすると板前さんはまたもう一皿握り、またおば様の前のレーンに置いたのです。
「あ、また握ってくれた」。
おば様は流れていってしまう前にぱっとそのお皿を手にしたのでした。

このパターンが3皿まで続いた時でした。
なんと板前さんが2皿同じものを握ってレーンに流したのです。
「ふ、ふた皿も!」
おば様はあせって2皿を両手で受け止め自分の前に置いたのです。

するとまたすぐに板前さんは違うネタを2皿流しました。
おば様は今度も逃してはならぬと2皿を受け止めたのです。

ああ、そうなのです。
他にお客さんがいなかったために今、板前さんが握っているお寿司はすべて自分のために握ってくれていると勘違いしていたのです。

しかし、板前さんはそれに一向に気がつく気配はありません。

おば様の目の前にはレーンから取ったお寿司がだんだん増えていきました。
次々握られるお寿司に食べるペースが追いつけなかったのです。

ついにおば様が17皿目を受け止めた時でした。
おば様は板前さんにこう言ったのです。

「あ、あのー、も、もう食べられませんー」。

板前さんは何事も無かったように「へいー、まいどー、おあいそー」とレジに告げたのでした。

東北ナンバーワンのライブバー。

2007年5月16日(水)

福島県いわき市に行ってきたのであります。

「いわき市ってどこ?」という方に説明いたしますと、イメージ的には福島というよりも水戸の上。

太平洋側にある福島県の中では一番温暖な観光地。
映画「フラガール」の舞台の地といえば「ああ、常磐ハワイアンセンターのある場所ね」とわかっていただけるでしょうか(ちなみに常磐ハワイアンセンターは今は「スパリゾートハワイアンズ」というお洒落な名前に変わっております)。

なぜ私がいわきに行きたかったのかと申しますと、ライブバー「QUEEN」がそこにあるからなのであります。

「QUEEN」はおそらく東北ナンバーワンのライブバー。
なにしろ出演者が凄いのです。
でも出演者は呼べばいいというものではありません。
せっかくミュージシャンに来てもらっても、もしもお客さんが集まらなければギャラは自腹になってしまうし、なによりミュージシャンに対して申し訳が立たないのです。

ではいわきの方々はライブが大好きな方々ばかりがいっぱい住んでいるのかというとそういうわけではありません。
つまり、「QUEEN」ががんばってお客さんを集めておかなければならないのです。
とてつもなく大変です。

よく「俺もライブハウスやりたいな」なんて軽く言う方がいますが、そういう方々はまずこの「QUEEN」に行ってみてくださいな。
きっと「あ、私はなんという軽率な発言をしていたのでしょう」と思わされるはずであります。

私が「QUEEN」を尊敬している理由は「いわきの皆さんにぜひ聴いてもらいたいからこのミュージシャンを呼ぶ」というこの姿勢にあります。
これこそライブハウスの王道!
デモテープで出演者募集しているような三流ライブハウスとは違うのです。

日本はおろか世界から出演者を呼ぶ「QUEEN」でありながら、QUEENのマスターは日本一腰が低く、マスターを助けるHさんはこれまた良い人を絵に描いたような素晴らしいお方。
こういう素晴らしいお店と人がいるということをぜひ日本中の方々に知っていただきたいと切望するのであります。

スパリゾートハワイアンズ最高な水族館激うま回転寿司特大シュークリームのお店など、書きたいことは山ほどありますが、きりが無いので今日はこの辺で。

当店でお馴染みの出演者であります福島のアレサフランクリン、菅波ひろみちゃんはこのいわきが地元で、今回いろいろ案内してくれました。
本当にありがとうございました。

ジャズ歴史百科事典。

2007年5月17日(木)

スイングジャーナル社より「ジャズ歴史百科事典」が発売されました。

この本はジャズが好きな方はもちろんですが、むしろこれからジャズを聴いてみたいというジャズビギナーに向けても最適な本であります。
しかしながら百科事典と名乗るだけあって内容はハンパではありません。

ジャズを10のスタイルで分けてジャズの歴史がわかりやすく紹介したり、100ジャイアンツというくくりで100人の偉大なジャズマンを解説したり、アルバム1000名盤という膨大なアルバムをスタイル別に紹介しているのです。

でも歴史ばかりがジャズではありません。
「今の日本でジャズを楽しむにはどーすればいいの?」
という声にもお応えしているのです。

かの寺島靖国氏がジャズスポット入門というレコード屋さんやジャズバーなどについて独自の視点で解説しているのであります。

「じゃあ、ジャズのライブハウスとかについては書いてあるの?」

パンパカパーン!

私、佐藤ヒロオもしっかり参戦させていただきましたぞ。
なんと私の面白写真入りで2ページにわたって執筆させていただいておるのでありまーす。

笑ってやってくださいまし。

それはともかく、ジャズ歴史百科事典ですから、一家に一冊あってもよいかもしれません。ぜひお買い求めくださいませ。